2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【プチのガチャポンエッセイ】(135)

【ROLEXの腕時計】 所謂ホテルマンは、当然、身嗜みはキチンとしている。披露宴や各種パーティー、会議や色々な催しを行う〈宴会課〉でウェイターの仕事をしていた僕も、身嗜みには気を使ったものだ。まぁ、接客商売なのだから、身嗜みは重要な仕事の一部で…

【プチのガチャポンエッセイ】(134)

【般若】 「〇〇〇って般若みたいな顔しとるねぇ」テレビ画面の女性タレントを見て息子がそう言った。息子に訊いてみた。「般若って怒った顔だろっ?何が怒った顔か知っとるかぁ?」「えぇ~?知らんよ。お父さん知っとるん?」「おう・・般若はなぁ、能で出…

【プチのガチャポンエッセイ】(133)

【小さな参拝者】 息子がまだ幼稚園の時である。友達のお母さんが家内に言ったそうだ。「ねぇねぇ、お宅の〇〇君ね。子供達がいつも遊んでる公園があるでしょ?」「うん、アソコの神社の横の公園ね!」「それでね、ホラ、公園の隅に小さなお地蔵さんがあるで…

【プチのガチャポンエッセイ】(132)

【焼肉屋の裏メニュー】 会社の上司に焼肉屋に連れて行って貰ったことがある。小ぢんまりとした店なのだが、これが中々の老舗で、知る人ぞ知るという名店なのだった。確かに旨い店だった。〈カルビ〉〈タン塩〉〈ロース〉〈ホルモン〉〈ユッケ〉などの定番は…

【プチのガチャポンエッセイ】(131)

【寿司屋のバイト】 高校の夏休みに、僕は勉強もせずに寿司屋で住み込みアルバイトをしたことがある。回る寿司屋なんて無い時代の、所謂〈寿司屋〉である。どういう訳か、高校生なのに1ヶ月の住み込み賄い付きアルバイトに採用されたのだった。通っている高…

【プチのガチャポンエッセイ】(130)

【台湾のガム】 台湾旅行2日目の最初に目指す観光地は〈日月潭〉だった。南投県の、標高700mくらいの所にある湖である。バスが山道に入って行く前に、ガイドの台湾人男性が流暢な日本語で休憩の案内をした。「はい、皆さん!もう少しで休憩場所に到着致しま…

【プチのガチャポンエッセイ】(129)

【妻のトイレ】 長年夫婦をやっていると遠慮というものが無くなる。世の中の存在の中で一番安心できる相手が妻であり夫なのかもしれない。考えてみると、親子が過ごすよりも長い年月を共にするのが夫婦の〈深い縁〉であろうと思うのだ。そこで、ウチの家内で…

【プチのガチャポンエッセイ】(128)

【ウグイ釣り】 子供のころに住んでいた家は、桜並木がある川土手の下にあった。土手にも、その下にも道が通っていて、それに沿って住宅が軒を連ねている。その中には老舗の観光旅館や置屋もあって、界隈にはけっこう華やかな雰囲気が漂っていた。家の目の前…

【プチのガチャポンエッセイ】(127)

【真面目な立小便】 高速道路のサービスエリアでトイレ休憩をした時に、友人が実に馬鹿なことを言ってきた。「おいっ!あのなぁ、ションベンする時、脚チョッと開いて立つよなぁ」「そりゃそうだろ!」妙なことを言うヤツだ。「お前1回さぁ、脚をピタッと閉…

【プチのガチャポンエッセイ】(126)

【庭の小さな石】 子供たちがペットを欲しがっていることは知っていたのだが、我が家ではまだペットを飼ったことがなかった。・・・・・・・「ただいま~!お~い、今日はお土産買ってきたぞ~来てごら~ん!」玄関のドアを開けるなり、僕は大声で家族を呼ん…

【プチのガチャポンエッセイ】(125)

【散歩の相手〉 ある日の夕方、家の近くの住宅街を散歩していた。すると前方から小学3・4年生くらいだろうか、女の子がリードを着けた犬を連れてこっちに向けて歩いて来た。《はは~ん・・あの犬は背が低いから、いま流行りのミニチュアダックスってヤツかな…

【プチのガチャポンエッセイ】(124)

【碧色の淵】 少年時代に過ごしたところは、3つの大きな川に囲まれた町だった。夏休みともなると、友達4・5人でよく泳ぎに行った。当時は、危険だからといって学校が川遊びを禁じたりはしなかったのだ。在学中に生徒が2人も溺れ死んでいるのに、それでもPTA…

【プチのガチャポンエッセイ】(123)

【シーズー犬】 シーズーを飼っている知り合いがいる。その愛犬が死んだ。彼によると、シーズーは眼病に罹かりやすい犬種だという。死んだ愛犬も数回は眼を患って苦しんだそうである。その犬は角膜炎になり、やがては緑内障を患って晩年には失明した。見るに…

【プチのガチャポンエッセイ】(122)

【催眠術】 高校2年の夏休みに、中学が一緒だっ友達ん家に遊びに行ったことがある。彼は僕とは別の高校に通っていた。その時、彼は1冊の本をくれた。「この本、いるかぁ?」差し出された本の表紙には〈誰にでもできる簡単催眠術〉と書かれてあった。「えぇ…

【プチのガチャポンエッセイ】(121)

【姪っ子】 家内の妹夫婦のところへ遊びに行った時である。義妹夫婦は大変に喜んでくれて、私達夫婦を居酒屋に連れて行って歓迎会を開いてくれた。義妹夫婦には、長男・長女・次男と、3人の子供がいるのだが、子供達も皆んな一緒に付いて来た。・・・・・・…

【プチのガチャポンエッセイ】(120)

【那覇のステーキハウス】 沖縄ツアーの2日目の宿泊は那覇市内のホテルだった。首里城がそんなには遠くないというところに位置していた。その日の夕食は、ホテルのレストランでのディナーが予定されていたのだが、那覇市内のステーキハウスでの食事、という…

【プチのガチャポンエッセイ】(119)

【目薬】 僕は目薬をよく使う。特にスカッ!とするCOOLタイプが好きだ。今朝も目薬を差したのだが、もう残りが少なくなっている。家内に訊いてみた。「おい、もう目薬が無くなってきたぞっ。買ったのいつだったかなぁ?」「えぇ~?ついこないだ買ったばかり…

【プチのガチャポンエッセイ】(118)

【ポインター犬】 伯父さんの趣味は〈山鳥〉を撃ちに行くことだった。狩猟免許を取って、ポインターという猟犬を3頭ほど飼っていた。よく山撃ちに入った時の話をしてくれた。山鳥を見付けてくれるのは猟犬だ。犬を連れて山の中を歩いていると、猟犬たちの動…

【プチのガチャポンエッセイ】(117)

【江戸の風呂】 江戸時代の風俗・慣習には実に興味深いものがある。江戸の銭湯は元々は混浴だったのだが、《寛政の改革》をやった、厳格な性格の松平定信が混浴を禁じてから、銭湯が男女別々に仕切られたらしい。禁止令以降の〈湯屋〉と呼ばれた銭湯には〈毛…

【プチのガチャポンエッセイ】(116)

【クルマの試乗】 庶民にとって、クルマは家の次に高価な買い物なのかもしれない。だから、少々は高くついても、キチンとしたディーラーでクルマを買う人も多いのだろうと思う。・・・・・・・結婚して数年が経った頃、子供が3人になった。乗っている4ドア…

【プチのガチャポンエッセイ】(115)

【本物と贋作】 伊予松山にある〈水月焼〉の窯元を訪ねたことがあった。当時は2代目の女性陶芸家《好川恒悦(よしかわつねえつ)》氏が窯を守っておられた。〈水月焼〉の創始者である初代《好川恒方(つねかた)》は、明治16年に松山で生を受け、95歳で生涯を閉…

【プチのガチャポンエッセイ】(114)

【CT検査】 数年前に大腸癌手術をした僕は、暫くの期間、半年に1回は癌の追跡検診でCT検査を受けなければならなかった。CT検査は、ベッドに寝かされた被検者が、白いドーナッツのようなドームの中を2往復して行われるのだが、その前に〈造影剤〉の注射をし…

【プチのガチャポンエッセイ】(113)

【コンソメスープ】 〈コンソメスープ〉というスープがある。琥珀色をした透明な、あのスープだ。固形スープの素も売られているし、ファミリーレストランに行ってもお目に掛かることが出来る。一見、簡単そうなスープなのだが、本物の〈コンソメスープ〉とは…

【プチのガチャポンエッセイ】(112)

【COLTとSmith&Wesson】 テレビで刑事物のアメリカ映画をやっていたので家内と2人で観ていた。アメリカ映画には、頻繁にピストルやサブマシンガンなどが登場しては銃撃戦を繰り返すことが多い。そして登場人物達が手にしている銃をよく見ると、ひとりひと…

【プチのガチャポンエッセイ】(111)

【冬の沖縄】 1月の下旬に沖縄に行ったことがある。2泊3日の行程だったのだが、滞在中はずっと快晴だったので、本当に素晴らしい旅行になった。・・・・・・・〈美ら海水族館〉へ向かうバスの車内では、ガイドの女の子が名護パイナップルパークの感想を訊…

【プチのガチャポンエッセイ】(110)

【幟】 家内と幼稚園年長の息子を連れてドライブに出掛けた。山間部を抜けてクルマは市街地に入ってきた。昼前ということもあってけっこう空腹だ。飲食店の看板や幟がやけに目に入ってくる。「お~い、どっかで昼御飯にしようかぁ?」「うん!あたしもお腹空…

【プチのガチャポンエッセイ】(109)

【音】 数年前、大腸癌手術をしたので、僕の大腸は元の長さよりも10cmほど短い。小さなポリープのような初期の癌だったのだが、他への転移を防ぐために、癌がある箇所を10cm切除して、また縫い合わせてある。大腸が10cm短いことが原因なのだろう。腸内にガス…